私は、中小零細企業の資金繰り相談に応じるのが本業なのですが、その中でよく感じることがあります。
それは、資金繰りが悪い企業は、フロービジネスだけで商売をしているところが多いということです。
フロービジネスとは、今月は商品やサービスがどれだけ売れるか分からない、もしくは売上の増減が激しく、売ってしまえばそれで終わりの業種で、これを継続してやり続けないといけません。
例えば、不動産の販売です。戸建てであろうがマンションであろうが分譲してしまえば、収入は大きいですがその現場はそれで終わりです。
その上、建てればすぐに売れる保証はありません。
勿論、マーケットと価格がマッチしていて即日完売ということもあります。
しかし、いずれにしても一つの現場が終われば次の土地を探し分譲計画を立てていかないとビジネスとして成り立ちません。
飲食業でも馴染みの客が付くまでは、今日いくら売れるかわかりません。
物販も同じです。
一方、ストックビジネスは、ほぼ毎月決まった収入があり、契約者が増えれば増えるほど収益が上がるビジネスを言います。
例えば、融資先を見つけてお金を貸す銀行は、融資が終わるまで毎月、利息が入ります。
会計事務所も顧問契約先を確保すると顧問料が毎月入ります。
不動産賃貸業も同様です。
最たるものは、電力会社、ガス会社、NTT、携帯会社ですね。
スマホをいじっていても、何やら月会費のいるサービスがやたら増えているのも、ストックビジネスが安定するからです。
こういった業種は管理業務をキチンとこなせば、確実に契約者分の収入が毎月見込めます
キーワードは、契約によるビジネスです。
ここに挙げた業種は皆さんが何らかの契約を交わしている筈です。
契約ができると、お金がチャリンチャリンと落ちてくるイメージです。
新たなビジネスモデルがストックビジネスであれば、金脈を当てたようなものです
私は、資金繰りの改善を財務的なアドバイスだけでなく、このようにビジネスのやり方に踏み込んで会議の中でお話をするようにしています。
つまり、フロービジネスに一部ストックビジネスを取り入れるようにするのです。
やり方はいろいろとあります。
例えば、モノを最初から安く売っておいてメンテナンス契約を結んだり、御用聞き的なことを管理業務の中に取り入れ、お客様に安心・安全・便利の為には毎月必要な出費だと感じて貰うようにするのです。
ちょっとした創意・工夫でストックビジネスは可能です。
今、フロービジネスをしている会社でも、ストックビジネスの売上比率を徐々に上げることが出来れば、資金繰りは確実に楽になっていきますよ!